SESSION
13:25-14:15
A会場

新規事業づくりの営みをトリガーに、企業変革を仕掛ける

#新規事業 #企業変革 #制度設計

新規事業は成功率が低いーそれなら、M&Aで成長中のスタートアップを買収したり、戦略的なテーマに絞ってリソースを集中させた方が良いのでは? こうした批判的な意見を受けたご担当者も多いのではないでしょうか。確かに、確率論的に考えれば、千三つと言われる成功率の中で社内公募が最適解とは限らないかもしれません。
しかし、新規事業の社内公募制度には別の価値があります。多くの応募者が事業化に至らなくても、その挑戦する姿勢が社内に伝播し、会社全体が新しいものを受け入れる柔軟な組織に変わっていくのです。さらに、この姿勢を外部のイノベーティブな人材が目にすることで入社意欲が高まるなど、単なる事業創出以上の効果ももたらしている例も最近では見受けられるようになってきました。
本セッションでは、こうした企業変革を目指して社内新規事業制度を牽引しているお二方をお招きし、具体的な事例も交えながら「新規事業づくり」がいかに企業変革のトリガーとなるかを探っていきます。

川口 紗弥香
SAYAKA KAWAGUCHI
富士通株式会社
CEO室 DX Division Fujitsu Innovation Circuit Office Manager

2010年株式会社富士通総研に入社、2020年Ridgelinez株式会社、2023年より現職。 製造業を中心に新規事業・サービス創出(未来洞察、アイデア創出、顧客価値検証等)および、新規事業を創出する人材の育成や組織体制づくり、社内制度開発のコンサルティングに従事。
2023年より、富士通の社内公募型事業提案プログラムの企画・運営に携わる。
企業・大学・自治体など多様なステークホルダーとともに、異なるバックグラウンドを持つ参加者による価値創造の場づくりや人材育成の手法開発・実践に取り組む。

松尾 英明
HIDEAKI MATSUO
サントリーホールディングス株式会社
未来事業開発部 課長

2006年サントリー株式会社(現サントリーホールディングス株式会社)に入社。原料部にて香料・添加物などの調達を担当した後、名古屋支社・北陸支店・首都圏営業本部にて、酒類の営業・営業企画を約9年間経験。
その後、サントリーホールディングス経営企画本部に移り、約6年間で複数のプロジェクトを担当。その内の一つとして、2021年に社内ベンチャー制度”FRONTIER DOJO”を立上げ、未来事業開発部に移った現在も運営に携わる。

川岸 亮造
RYOZO KAWAGISHI
株式会社ゼロワンブースター
新規事業開発部 スペシャリスト
株式会社Incubate Harbor
代表取締役

東京理科大学卒業後、株式会社日本能率協会コンサルティングにて主に研究開発部門を対象に経営コンサルティング業務に従事。 その後12年に株式会社KOMPEITOを共同創業。創業から19年まで同社代表を務める。
14年オフィスで手軽に野菜・フルーツが食べられる福利厚生サービス「OFFICE DE YASAI」をローンチ。BtoE(Business to Employee)領域のスタートアップとして多数のメディア出演を含め注目を集める。 また、同社にて複数回の資金調達および大手企業とのアライアンスも経験。 21年に同社を離れ、現在は複数のスタートアップ支援やスタートアップ企業以外に対しても事業支援やブランド支援を行っている。